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日本国内を旅するエリート営業マンのブログです。マリオットボンボイプラチナ会員、ANAプレミアムメンバー。たまに投資もします。

【2196】エスクリ決算について考えてみた

前回のエスクリ決算予想記事で7億と予想した営業利益は果たしてどうなったか。

前回の記事はこちら
http://mayonezu2015.hatenablog.com/entry/2016/05/08/145359

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んー。外れた笑
思ってたよりもよかった。
エスクリごめんな。舐めてたわ。

さてさて、今期の決算資料を見ていくと、とにかく走り過ぎたって様子がうかがえる。
これわかるわー。
攻め時ってことがあるからねー。
そう判断したのでしょう。
この時の攻めが正解だったかどうかはまだわからないんだよね。
もちろん今期の決算では減益の原因となったけど、会社の規模が大きくなるほど、1年単位で成績をつけることはナンセンスになる場合もある。
株主からすると1年どころか月次報告もしてほしいってことなんだろうけど。

ところで上の表を見てもわかるように、上半期はものすごく利益低くて、下半期にがっつり稼いでる。これはどうやらブライダル業界の特徴らしい。
いわゆるジューンブライドの6月というのは梅雨の時期にあたるので、実は挙式のタイミングとしては不人気なんだとか。
人気のある月次は下半期に集中してるらしく、下半期に売上が偏るんだって。だいたい6:4らしい。
ソースはブライダル業界で働いてる人から聞きました。
あと、下半期に売上が上がることが分かってるから、広告は上半期に打つことになる。結婚式の打ち合わせから挙式までだいたい半年くらいはかかるからというのがその理由。もっと前から結婚式って準備するものかと思ったらそうでもないんだね。
あと、新入社員も上半期の頭に大量に入ってくるらしいんだけど、まともな戦力になるのは下半期から。それまでは稼ぎが悪いけど給料は出て行くコストになるわけだから上半期の収益悪化の要因になっている。

そんなわけで売上の低い上期に、広告をがっつり投下し、教育にもお金かけてるから上半期は利益率が低い。
一方下半期は、上期で投下した広告の効果が発揮され、育ってきた新人が活躍しだすことになるので、結婚式を上げる人々の「下期に挙げたい」という需要とマッチし、売上も増加、利益率もアップする・・・ということが毎年起きている。

というわけでエスクリは第一四半期、第二四半期で利益率は低くなるので慌てないように笑
あくまで前年比や広告効果などをみて判断しないと実はうまくいってるのに早々と株を売ってしまい、第三四半期で利益がぐっと伸びた時には時既に遅しとなっちゃいます。
これは第一四半期と第二四半期の決算発表が意味がないと言ってるわけじゃなく、見るべき指数が利益だけじゃないっすよねーってことだ。

受注数とか、受注残数を見るべきなんだろうね。


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さてさて、今期はこんな感じでーす。
減益要因は大きく3つ

・店舗増やしすぎ
・人手不足
・広告費かけすぎ

店舗は過去最大の出店だからそりゃあ出て行くお金も大きくなるよね。
んで、新しい店舗だから宣伝もしたいってことで広告費も上がる。
新しい店舗には普通はエースを派遣して立ち上げを軌道に乗せるから既存店は人手不足になる。

こんな様子が決算資料からうかがえる。

人手不足についてはM&Aであっても、支配人クラスは派遣しないとねーって決算資料に書いてあるから、店舗回せるマネージャークラスの人達が足りてないんだろね。

これについては時間をかけてやっていただくとして。



・・・これ、きちんと完了したらどうなるんだろう。

ブライダル事業の店舗の数と売上は比例する。店舗は増えている。
店舗を回せる人員も育ててる。それは徐々に回復しつつあるという。
成績の悪いサービスや事業はクローズし、そこで浮いてきた人材は他の効率良いサービスに回すと言った意味のことが書いてる。

今回の最大規模の出店が利益を生む体制を整え終えた時、すごくインパクトのある数字が出てきそうだよね。

・・・時間がなくなったので続きは今度書きます。